がんの最新治療
この治療を20回受けた藤原さん。
皮膚などの炎症の副作用はありましたが、治療1ヵ月半で肺がんとりんぱへの転移がんは消えました。
痛みは?
痛みは何もないです。
放射線治療は痛くもかゆくもどうもないんです。
藤原さんの治療費はおよそ170万円。
保険が適用されるため、自己負担は1割の17万円ほどでした。
ただ、放射線に弱い臓器のがんなど治療が向かない患者もいます。
胃とか大腸とかそういうところは向かない。
糖尿病の間質性肺炎や膠原病の人も難しい。
気をつけないといけないと治療から半年が経った藤原さん、今もがんの再発はありません。
好きな畑仕事もできるようになりました。
肺がんだったらできなかった。
ありがたいけどね。
一度はあきらめかけた日々の暮らし。
最新の放射線治療で、取り戻すことができました。
命がある限りただでもらった命だからね、その命を大切に生きていけたらとそういうふうに願っています。
ありがとうございましたってね、感謝しているんです。
一方、東京大学でもがん細胞をピンポイントで攻撃する研究が進んでいます。
片岡教授がとり組んでいるのは薬をがん細胞に届ける技術の開発。
抗がん剤を極めて小さなナノカプセルに入れ、直接がんの細胞を狙い撃ちします。
白い粉末の状態です。
水と油を融合させる界面活性剤。
これと抗がん剤を混ぜると化学反応を起こして、自然に抗がん剤を包み込むナノカプセルができます。
これがナノカプセルの入った水溶液。
その大きさは、髪の毛の太さのおよそ2000分の1血管をとおるナノカプセルは正常な細胞には反応しませんががん細胞のまわりにいくとカプセルが壊れ抗がん剤が放出されるみんなに使えてピンポイント治療できて副作用がなくて、そういう利点です。
数年後の実用化を目指し現在このナノカプセルを使った治験が進められています。
ピンポイントにがん細胞を攻撃する最新治療。
より多くの患者を救うことになりそうです。
最初に出てきた、この最新の放射線治療器。
画期的ですね。
すごいですね。
これまだ日本に数台しかないということで、これどんどん増えてほしいなと感じますが。
その一方で専門家がまだ日本に少ないということなんです。
専門医はもちろんですし、放射線技師、それから画像の診断。
それから治療の計画を立てるこういう人材育成も進めないと治療の機会もなかなか増えない特定秘密保護法案が今日、衆議院本会議で審議入りしました。
特定機密保護法案は機密を漏らした公務員などへの罰則を強化するもので最高で懲役10年がかせられます。
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