卵子を採取しマイナス196度の液体窒素などで凍結保存
やはり私は高齢出産でしたのでいろいろな情報が入ってきますので知っておりましたし、実際若いときに卵子を取っておいて老化を防ぐということではとても魅力的な部分でもあるけれども安全性とか、費用とか不安な部分もいっぱいあるのでちょっと今日はゆっくりお話が伺いたいなと思います。
独身女性にもこれを認めるという新たな動きがあるということです。
今日は医師で医療ジャーナリストの森田豊さんにお越しいただきました。
まず卵子凍結ということですがこれについては森田さんは、どういうふうに思われますか?
この5~6年で徐々にやられつつありますけど本来の目的とちょっと変わってきましたね。
本来はがんの治療をする前に卵子を取っておくということでしたがだんだんそうじゃなくなってきましたね。
それではまず卵子の凍結。
どういうものなのか改めて教えてもらえますか?
女性の体内から卵子を採取しマイナス196度の液体窒素などで凍結保存します。
そして将来、解凍して体外受精に使うという技術で最終的に体内に戻して子どもを産むことです。
卵子10個で数十万円から100万円というところもあります。
これは採卵、保管を含むんですが、一度凍結すると理論的には1000年保存可能だということです。
半永久的ということですね。
これはあくまでも理論的ですから。
倫理的にはその方がお亡くなりになったら破棄しなければいけないと思います。
技術的には1000年後の未来人と今の自分との子どもができる可能性もあるという。
すごい話ですね。
できるのは今、日本でどのくらい施設があるんですか?
2007年の統計だと20施設といわれています。
それから徐々に増えています。
今またすごく問い合わせも増えていると聞きますね。
また、費用が100万円と高額ではありますね。
この卵子凍結なんですがこれまで不妊治療やがんなどやむをえない場合などに行われてきましたが最近話題になって増えてきたのが健康な独身女性の卵子凍結なんですね。
この卵子凍結をやりたい女性が増えている背景なんですがどういったものがあるか見ていきます。
女性の社会進出で晩婚化、晩産化が進み卵子の老化の不安が高まっていること。
つまり相手がいないことへの不安。
先生、こういった背景があるということですね。
卵子の老化ってなんかいやな言葉ですけど医学的には大体35歳をめどにその卵子が受精しにくかったりあるいは着床しなかったり。
要するに35歳から出てきた卵子というのが妊娠しづらいということから若いうちに卵子を取って保存しておいてそれが35とか36とかに子宮の中に受精したものを戻そうよという話なんですよね。
実際35歳、40歳からがくんと妊娠率が落ちているという状況があるんですね。
こういった方、今は子どもを産むといった状況でない方でもこういうことが可能になります。
バリバリ働く25歳。
このときに卵子凍結をしておき結婚・妊娠を考える40歳で25歳の卵子を解凍。
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